大規模改修工事のため約4年間休館していた江戸東京博物館(墨田区両国)が2026年3月31日にリニューアルオープンする。常設展示室には新たな空間演出が加わり、実物大の巨大模型も新設。江戸から東京の歴史を臨場感たっぷりに楽しめる。

博物館へは、国技館もあるJR両国駅側の西アプローチがおすすめ。鳥居をモチーフにした色鮮やかな24本のモニュメントがそびえ立ち、まるで現代と江戸を繋ぐ道しるべのようだ。
また、1階エントランスには幅約11メートル、高さ約4メートルもある、左官の技術を使った壁画もある。東京マイスターに認定された左官職人・久住有生氏が、型や機会を一切使わず、すべて手仕事のみで作ったという。風や波の流れを表現した滑らかな曲線が美しい。ぜひ近くで、細部まで眺めてみよう。

5・6階の広大な展示室に入ると、まずそのスケール感に圧倒される。今回のリニューアルの目玉は新設された3つの大型模型。なかでも注目は、かつて銀座4丁目にあった「服部時計店」の実物大模型だ。実はここ、以前は「朝野(ちょうや)新聞社」の建物だった場所。明治半ばに新聞社が廃刊となり、その建物を買い取って時計店が始まったという史実に基づき改修された。

また、展示室の入口にどっしりと架かる、実物大の日本橋から天井を見上げると、巨大スクリーンに江戸と現代の空が広がっている。30分で1日の空を演出。刻一刻と表情を変えるダイナミックな映像は圧巻の一言。時折、浮世絵のような空も現れるのでお見逃しなく。



展示室には、以前から江戸時代の「棟割長屋」や昭和34年に建設された「ひばりが丘団地」の一室など、人々の暮らしも再現されていたが、関東大震災の復興住宅団地として、昭和元年に建設された「同潤会代官山アパートメント」も仲間入り。驚くのはそのこだわりで、解体時に保管されていた実際の部材を使い、当時住んでいた建築家·石山修武氏のスケッチをもとに、昭和10年代の生活空間を蘇らせたという。ちゃぶ台や窓枠の質感からは、かつてそこで営まれていた家族の笑い声まで聞こえてきそう。




装い新たな「えどはく」で、江戸から東京へと続く時間の旅へ。ゴールデンウィークの行き先に加えてみてはいかが?
2026年3月31(火)にはリニューアル記念オープニングイベントがあります。詳細は公式WEBサイトまたはSNSで。
◎墨田区横網1-4-1 TEL.03-3626-9974(代表)
【常設展観覧料】一般800円、65歳以上400円、大学生480円、高校生300円、中学生以下無料 ※4/25~5/24にリニューアル記念特別展「大江戸礼賛」を開催。観覧料・一般1,300円





