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深川八幡祭り

江戸三大祭りの一つ「深川八幡祭り」

東京の夏祭りを締めくくる深川八幡祭りは、富岡八幡宮の祭礼日である8月15日を中心に行なわれ、3年に一度が本祭り。

早朝、富岡八幡宮の氏子中から53基の町神輿が八幡宮前に集結。大鳥居前では神輿総代と鳶頭衆が木遣りと一本締め。その後、神輿総代会長が道中の安全を祈願して盛塩を踏むと、8㎞にわたる神輿連合渡御のスタートする。神輿を担ぎあげる総勢2万5000人の担ぎ手たちの歓声が、うねりとなって深川の町にこだまする。

昔から「神輿深川、山車神田、だだっ広いが山王様」といわれるように、江戸三大祭りの中でも深川は神輿の担ぎっぷりが自慢。53基の神輿が揃って渡御する様子は、まるで神輿の博覧会のようでもある。

だが、それと同じくらい名物となっているのが豪快な水かけだ。深川八幡祭りは別名「水かけ祭り」とも呼ばれ、近年は10トントラックからの水かけや消防団による放水が、神輿めがけてザンブザンブとまるで滝のよう。真夏の空に担ぎ手たちの「わっしょい!」の声と水しぶきがぶつかり合う。

神輿連合渡御の最大の見せ場は、中央区新川から永代橋を渡り富岡八幡宮までの永代通り。娘囃子の「巴美会」や鳶頭衆の木遣り、辰巳芸者の伝統を受継ぐ手古舞らが神輿の先導役を務める。

神輿を激しく揉み、差し、空高く舞い上げられ、沿道を埋め尽くした見物客の歓声が渦のように湧き上がる。深川の夏は熱い!