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はじめての無声映画は「楽しかった!」古石場文化センターの出張上映会

深川ゆかりの映画監督・小津安二郎の展示コーナーをはじめ、映画にまつわるイベントを数多く手がけている古石場文化センターが、深川えんみち(江東区富岡1)2階のライト学童クラブで無声映画の出張上映会を開催。小学生1〜4年生の約70人が『のらくろ二等兵』『チャップリンの消防夫』の2作品を、活動写真弁士によるセリフと解説付きでたっぷりと楽しんだ。

弁士体験にチャレンジする子どもたち

無声映画の出張上映は年2回開催。同センターでは澤登翠一門による無声映画の上映会や弁士体験講座を定期的に開催していることもあり、江東区内の高齢者施設や小学校などへ出向き、文化センターを飛び出してその魅力を伝えている。

今回上映した作品は約100年前に制作されたモノクロ映画だが、弁士をつとめた山内菜々子さん(38)のセリフまわしや主人公のユーモラスなしぐさに子どもたちは大笑い。

弁士の山内菜々子さん

山内さんの指導で弁士体験も行なわれ、学童クラブの指導員や子どもたちが次々とマイクの前に立ち、映画『日の丸太郎』の主人公や妖術使いの大熊大八のセリフを堂々と面白おかしく演じた。

弁士体験にチャレンジした小学4年生の女児2人は「映像とセリフを合わせるのがむずかしかった」「弁士のハードルは高いと思った」と語り、はじめての無声映画と弁士体験を楽しんでいた。

弁士の山内さんは「子どもたちが元気いっぱいでうれしい。これからも無声映画で元気を広げていけたら」と語っていた。

古石場文化センター公式サイト】【山内菜々子公式SNS/X(Twitter)Instagram


※この記事はタウン誌「深川」283号に掲載したものです。