近年、ビジネスの世界ではアートの効果は人材育成や組織のイノベーション促進につながると注目を集めている。そんななか、江東区古石場在住の東京工芸大学教授・福島治さんが『ビジネスに効く対話型アート思考 脳が脱皮する美術館』(時事通信社刊2,420円)を2024年2月に出版。
「障がいのある人々から得た学びを福祉の世界だけではなく一般の人々や社会に伝えたい」と、3年かけて執筆。ニューヨーク近代美術館(MoMA)が開発したアート鑑賞法「対話型アート鑑賞」と、障がい者アートのメンタル効果を組み合わせたアート鑑賞法の紙上体験を織り交ぜながら、障がいのあるアーティストの未知の魅力や対話型アート思考を分かりやすく解説した。
福島さんは10年ほど前からソーシャルデザイナーとしても活躍。「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」では総合プロデューサーをつとめるなど、障がいのあるアーティストの支援を続けている。
※この記事はタウン誌「深川」276号に掲載したものです。