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こども俳句教育の原動力に!深川芭蕉小中学生俳句大会が20周年

「深川芭蕉小中学生俳句大会」が今年20周年を迎え、過去20年の入選句を掲載した記念誌を発行。「上履きのサイズが変わった夏休み」「千年ののちも八月十五日」「つやつやと鉛筆の線星祭」など全171作品を集録し、約4万部を区内の学校を通して全小中学生に配布した。

小学生の俳句を商店街に飾ったら、まちも賑やかになるだろうーー。20年前、森下や清澄白河商店街の若手たちが、地域活性化のために企画したのがこの俳句大会だった。俳句に精通した人は一人もいなかったが、区から補助金を得て、近隣の小学校に声をかけて作品を集めた。選考会は会議室のホワイトボードに作品を貼り出し、メンバーが正の字を書いて選んでいたという。

活動報告会であいさつする内野実行委員長

転機となったのは11回大会。運営費として地元企業から協賛金を募り、大会名に江東区ゆかりの松尾芭蕉の名を冠し、対象者を中学生まで拡大。この時から区内の全小中学校に投句用紙を配布するようになった。以降、投句数は大幅に増え、昨年は新型コロナの影響を受けながらも2万7千句以上の投句があったという。選考会も「NHK俳句」選者でもある堀本裕樹さんや日本学校俳句研究会代表の小山正見さんらが選者を務めている。

20年間の入選句を掲載した記念誌

7月19日(火)に深川神明宮(森下1)で開催した活動報告会で、実行委員長をつとめる同神社の内野成浩宮司(58)は「まちの有志ではじめたささやかな俳句大会が、20年で子どもたちの俳句教育にとって貴重な資源となっている。30回に向けて今後も初心を忘れず続けていきたい」と意気込みを語った。

今年の第21回表彰式は10月23日(日)に江東区芭蕉記念館にて開催する予定。
【問】深川神明宮 江東区森下1-3-17 TEL.03-3631-5548 【深川神明宮公式サイト


※この記事はタウン誌「深川」267号に掲載したものです。

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