大好きな民謡の魅力を下町深川にも根付かせたい…。そんな思いを胸に、深川界隈の飲食店で歌声を披露しているのは、東陽町在住の美つるさん。
民謡とは日本各地で歌い継がれてきた郷土色豊かな歌で、主に祭りやおめでたい席などで歌われることが多い。その数は全国に5万曲以上とされる。
「民謡は格式ばって歌うよりも、飲んでいる席で楽しく歌うのがおすすめ」とは、美つるさん。とくに秋田民謡が好きで、レパートリーは30曲以上とか。
美つるさんが民謡を始めたきっかけは20歳のときにスペイン留学した際、日本文化を知らない自分に後悔したこと。新潟県から上京後、子どもの頃から身近だった民謡を習い始めた。
以来、仕事をしながら稽古を重ね今年で8年目。今では芸者衆との舞台や地域イベントなどにも出演している。
1年ほど前からは、飲食店でも三味線を片手に歌声を披露。牡丹3丁目にある秋田料理『男鹿半島』にも知人の紹介で通うようになった。
「一生懸命だから応援してますよ」とは、店主の堀騰さん。お客様からリクエストがあった時は、店内で歌ってもらっているのだという。
美つるさんは「お店では聞くだけでなく、一緒に歌っていただけたらうれしい」と話していた。美つるさんへの問い合わせはメールで。
mitsuru.fukagawa@gmail.com
※この記事はタウン誌「深川」270号に掲載したものです。