
岩手県平泉町で7月19日(土)・20日(日)に開催する「平泉水かけ神輿」に、深川から平野三丁目神輿と担ぎ手約250人が参加する。深川から伝わった水かけ祭りが平泉に根付いて今年でちょうど30年。富岡八幡宮神輿総代連合会顧問で平泉町観光大使をつとめる高橋富雄さんは「30年を迎え感動の一言です。深川の水かけ祭りが平泉町のためになっていることが何よりうれしい」と話す。
交流のきっかけは1995年に開催された古都平泉の900年の歩みを記念した「蘇れ黄金・平泉祭」で、平野三丁目神輿が水かけ祭りを披露したのがはじまり。平泉町の人々は担ぎ手と観客が一体となる水かけ祭りに魅せられ、高橋さんの世話で翌年に神輿を新調。わっしょい担ぎや担ぎ手の心得なども学び、毎年7月中旬に「平泉水かけ神輿」を開催。深川からも毎年担ぎ手が応援に駆けつけている。

また、これまで平泉町の神輿と担ぎ手も、深川八幡祭りに2回特別参加。平泉が世界遺産に登録される以前の2009年。天皇皇后両陛下(現上皇上皇后両陛下)が行幸啓された2012年の東日本大震災早期復興を願った本祭りにも参加した。
交流はさらに広がり、2009年には江東区と平泉町が友好都市に。2019年からは富岡八幡宮が平泉町に神饌田を設け奉納米を栽培している。
19日は観自在王院跡で宵宮17時から、20日は10時から15時まで4基の神輿で渡御。観自在王院跡から毛越寺、平泉駅、中尊寺金色堂などを巡る。心臓破りの月見坂を駆け上がる神輿は必見だ。祭りの様子は次号で詳しくお伝えする。
※この記事はタウン誌「深川」284号に掲載したものです。