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外国人に江東区の魅力伝えて10年。「民間外交官」として活躍する英語観光ガイド

ガイドとして活躍するKEVの皆さん

外国人観光客に江東区の街や歴史、文化を案内している江東区英語ボランティアガイド協会(通称KEV)が、今年4月で活動10年を迎えた。出水田勉会長は「今年は英国オリンピックカヌー・スラロームチームの日本滞在時のサポートも行なうので、会員も盛り上がっています。東京オリンピック・パラリンピックイヤーを楽しみながら、インバウンドの受け皿として地域貢献を果たしていきたい」と意気込んでいる。

KEVは江東区文化センターの「英語ボランティアガイド養成講座」の修了生により設立された非営利団体。現在44人の会員がガイドを務め、約半数は通訳案内士の資格をもつ。昨年は約50回も外国人観光客をガイドし、寺社や清澄庭園、深川江戸資料館をはじめ、商店街、豊洲市場、相撲部屋といった幅広い分野を案内した。

「浅草や渋谷の人混みを体験してきたお客様は、例えば清澄白河辺りの静かな街のたたずまいに『東京にこんな静かな場所があったの?』と驚かれます。江東区を訪問するお客様は日本文化に精通し、代表的な観光地はすでに訪問済みの方が多いようです。ディープな日本を見られることが江東区訪問の良さではないでしょうか」とは出水田さん。

集客からツアー実施まですべて自分たちで行ない、観光客には友達を案内するような感覚で自分たちの地元を案内。英語によるガイドのため、英語と観光知識をバランス良く習得する必要があり、新しい会員は現地ツアーに同行し、先輩会員から様々な知識を学んでいるという。

「地元ガイドによるホスピタリティあふれるツアーが、訪日外国人にとって心に残る交流の場になることを願っています」と、出水田さんは話している。


※この記事はタウン誌「深川」253号に掲載したものです。

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