「八幡様の御鎮座400年に向けて、もっと八幡様や深川を知ってもらいたくて」と話すのは『ふか川 一穂』の主人・大山敏博さん。葱鮪鍋や深川飯が店の看板メニューで、流ちょうな語り口で江戸の歴史や深川の食文化なども語る、祭り好きの深川っ子だ。
そんな大山さんが富岡八幡宮とコラボし、3月からスタートさせた深川ツアーが人気と聞いて参加した。この日は石島町の「まるやま動物病院」院長の友人や元職場の同僚ら12人のグループが参加。ツアーは10人以上で開催する。
八幡宮鳥居下で集合し、婚儀殿の一室でお茶とお菓子をいただき昇殿参拝へ。一人ずつ玉串奉奠し、参拝後は丸山宮司が八幡宮の歴史を丁寧に説明。お供物とご神酒までいただいた。
境内では神職が横綱力士碑などをガイドし、黄金神輿の一の宮は蔵の扉を開けて間近で見学。大山さんから一の宮を担いだ体験談なども聞きながら約1時間でガイドは終了。
お次は、徒歩5分ほどの『一穂』へ。大山さんから深川飯の歴史などを聞きながら、アサリたっぷりのミニ深川飯をいただく。その後、葱鮪鍋のコース料理が次々と運ばれてくる。しゃぶしゃぶサラダ、ふろふき大根、茶わん蒸しなど全部で8品ほど。マグロのトロを使った葱鮪鍋は出汁が効いた贅沢な味わい。締めのおじやの後は、デザートやお土産まで付いてきた。
参加した人たちは「地元の魅力が再発見できてよかった」「ボリューム満点の料理がおいしかった」など好意的な意見ばかり。最後は深川らしく、大山さんの音頭で一本締めにてお開き。特別感いっぱいの深川ツアーだった。
ツアーは土曜日を中心に開催(定員10人以上)。所要時間約4時間(11時〜15時)。参加費は一人1万円(祈祷料・料理代・飲み放題込)。詳細は大山さんまでお問合せを。
◎深川『一穂』(木場2)TEL.03-3643-2255
※この記事はタウン誌「深川」278号に掲載したものです。価格・日程は変更になる場合があります。