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日本のすばらしい伝統をより身近に!不要な着物帯を素敵にアップサイクルするブランドCOBiii

着物帯で制作した美しい製品の数々。御朱印帳3,080円(左上)、懐紙入れ3,520円(右上)、メッセージカード1,977円(下段)

「使われなくなった着物帯を、現代風にアップサイクルすることで、着物文化を身近に感じてもらえたら」。

江東区在住の鈴木美和子さん(40)と葛飾区在住の黒川安代さん(38)は、不要な着物帯を身近な雑貨にリメイクするブランド「COBiii(コビ)」を一昨年10月にスタート。

ランプシェード 14,300円

「COBiii」は、繋ぐという意味の「Connect」と「Obi(帯)」から名付けた。日本の四季を感じさせる帯地の色柄を活かして、メッセージカード、御朱印帳、ランプシェード、懐紙入れを制作している。

着物が身近にある家庭で育ち、人生の節目は着物で迎えたという2人が出会ったのは5年前。ダンス講師をしている共通の友人を通じて知り合った。

「話しているうちに共感する部分が多く、どんどん話が発展していった」とは、黒川さん。

着物を着る機会が減少し、着物や帯を処分する人が増えている現状を何とかしたいと意気投合。お互いの自宅を拠点に活動をはじめた。

左から鈴木美和子さんと黒川安代さん

使用する帯は「有効利用してほしい」と、活動に賛同する人から譲り受けたり、業者から購入したものが中心。それぞれ日本各地の熟練した職人が1点1点丁寧に制作している。

黒川さんは「二次利用だからこそ、より美しいモノとなるよう柄の出方なども工夫している」といい、汚れやホツレを確認する作業や裏糸の処理なども、2人で糸まみれになりながら、時間をかけて手作業で行なっているという。

鈴木さんは「帯には持ち主の思い出も込められている。日常に寄り添った商品をつくることで、海外にも日本の伝統工芸のすばらしさを伝えていきたい」と意気込む。

商品はインターネットで販売中。【COBiii公式サイト


※この記事はタウン誌「深川」270号に掲載したものです。

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