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学校の元同僚で給食メニューを提供
いきいきと活動する「キッチン松ぼっくり」

2月のメニューは節分を意識した、お豆ごはん、ぶりの南蛮漬けなど。栄養計算した野菜たっぷりのメニュー(700円)。
給食で人気の揚げパンも2種類販売

学校給食が大好きだったという、区内の小中学校を退職した栄養士や保健師、事務職員らが、2021年3月から深川東京モダン館2階(江東区門前仲町1)で給食の味を提供し話題となっている。オープンするのは毎月第2木曜日、限定30食。毎月訪れているという女性は「素朴でやさしい味わいが魅力」と話し、行列ができるほどの人気ぶりだ。

料理を提供しているのは「キッチン松ぼっくり」。管理栄養士の杉崎くに子さんをはじめ区内在住の元同僚5人で運営している。「松ぼっくり」のネーミングは、学校の裏林にあった可愛い松ぼっくりに癒されたからといい、それぞれのテーブルにはフクロウなど動物の姿を模した松ぼっくりが飾られている。

「キッチン松ぼっくり」の(左から)檜田さん、杉崎さん、桜井さん、笹田さん、小倉さん。
色紙の花やウグイスなどの壁の飾りもみなさんの手作り

「学校を退職した同僚たちと何かしたいと思い始めました。料理って楽しいじゃないですか。一番の楽しみは女同士のおしゃべり、これが健康のヒケツ」と笑う杉崎さんは、学校の栄養士を勤め上げた後、専門学校の講師として9年間勤務。毎月、長年の給食メニューで培ったアイデア満載のメニューを考案している。

5人の活動が始まったのは10年前から。パルシティ江東で仲間内だけの料理教室を開いていた。年に一度の「パルシティまつり」では提供した100食分の弁当が即完売。その評判を聞きつけた深川東京モダン館から数年前にオファーを受け、準備を続けてきたという。

テキパキと手際よく準備するみなさん

オープンの2日前から買い出しや搬入、下ごしらえなどの準備に大忙しだというが「なんでも言い合える気心知れた仲間と楽しみながら」と、和気あいあい。メニューは季節に合わせた和食が中心。11時45分~14時、完売次第閉店。

◎深川東京モダン館 江東区門前仲町1-19-15 TEL.03-5639-1776
【公式サイト】https://www.fukagawatokyo.com


※この記事はタウン誌「深川」264号に掲載したものです。