2022年1月15日(土)、明治小学校(江東区深川2)のプールで、子どもたちが木の筏乗りなどにチャレンジ。慣れない手つきでオールを漕ぎながら、筏をあやつった子どもたちは「方向転換する時が楽しかった」「またチャレンジしたい」と、初めての乗り心地にすっかり魅了された様子。筏を組み立てたお父さんたちも一緒に楽しみ、季節外れのプールが活気にあふれた。
このイベントはPTAが主催する「オンライン明治まつり」の番組づくりの一環。毎年、保護者が模擬店などを催してきたが、今年度はコロナ禍のため番組をつくってオンラインで配信。卒業生らにも協力を呼びかけ、落語会や漫才の名人芸、折り紙教室、黒板アートなどをPTAが自ら撮影し、制作することになった。
「昨年はコロナ、一昨年は台風で中止となり3年ぶりの開催。オンラインでの開催は初めてですが、子どもたちが喜ぶ番組になるように頑張ります」とは、PTA会長の二郷正樹さん。
木の筏乗り体験は「材木のまち」をテーマにした番組で紹介。筏を提供したのは卒業生でもある瀧口木材(江東区新木場1)の瀧口宇一郎さん。瀧口さんは新木場に活気と魅力のある風景を取り戻すための活動「海床プロジェクト」に取り組む一人。これまで、水面に浮かべた木の筏で茶会を開いたり、筏の上にアートを展示するなど、水面の活用法を探るイベントを行なってきた。
瀧口さんは「母校に来るのは約20年ぶり。低学年の時、図工の時間にみんなで筏を作り、プールに浮かべた思い出があります。区内の河川は簡単で安全に筏を浮かべる場所が少ないので、危険の少ないプールなどを利用させていただき、今後も木の魅力や水面の活用法を伝えていければ」と話していた。
※この記事はタウン誌「深川」264号に掲載したものです。