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江東区を文化と芸術の街に!深川で育むフラメンコの輪

清澄白河のバラが咲き誇る鉄工所2階にスタジオを構え、情熱的なフラメンコを踊り、伝える土屋乃予さん。生まれも育ちも江東区という地元っ子だ。

19歳の頃、テレビで見たフラメンコに「嘘をつかずに素直な自分を表現できる」と魅了された。地元のカルチャー教室からスタートし、日本のフラメンコ第一人者・長嶺ヤス子さんに弟子入り。26歳で単身スペインへ渡り、10年間、毎日レッスンに明け暮れる日々を送った。

帰国後の2008年、自身の練習場所として深川にスタジオを開いた。すると、好奇心旺盛な地元の人たちから「教室をやってほしい」と声が上がり、自然な流れでスクールが始まったという。

「フラメンコ祭り」で踊る土屋さん

スタジオに一歩足を踏み入れれば、そこはスペインそのもの。土屋さんをはじめ、有名なスペイン人舞踊家であり夫のミゲル・カーニャスさんが醸し出す本場の空気のなか、生徒たちが上下関係なくフラットに、支え合いながら踊りを楽しんでいる。

今年4月には砂町文化センターの協力で「フラメンコ祭り」を開催し、大盛況を収めた。「フラメンコを特別な鑑賞物ではなく、もっと暮らしの一部として届けたい」と土屋さんは語る。かつては商店街のゲリラライブにお客さんが4人しか来ない苦い経験もあったが、一歩ずつ街に溶け込んできた。

今の夢は、飲食店なども巻き込み、スペインの空気を丸ごと感じられるような場を地域の中につくること。「江東区は温かい人情の街。そこに文化や芸術が日常として溶け込めば、誰もがもっと誇れる街になる。フラメンコがその一部になれば」。

土屋さんのまっすぐな魂(ドゥエンデ)と情熱は、フラメンコを通して深川の街をさらに豊かに彩っていく。

◎土屋乃予フラメンコスタジオ【公式サイト
江東区三好3-7-3(佐藤ビル2階)TEL.03-5809-8687


※この記事はタウン誌「深川」290号に掲載したものです。