タウン誌「深川」が運営する東京深川の地域情報サイト

年末年始を前に大忙しの世話人たち「町会が支える冬木弁天」

深川七福神めぐりの一つ「冬木弁天堂」は、約370年の歴史あるお堂だ。江戸時代の材木商・冬木五郎右衛門直次が滋賀・竹生島の弁財天を分霊して屋敷内に祀ったのが始まりとされる。

現在は冬木、深川一、深川二南、深川二北の4町会がお堂を管理。これまで寺務所は無人のことが多かったが、2025年1月からは世話人で幇間の櫻川七太郎さんが仕事のかたわら、暇を見つけては寺務所を開け、季節の絵柄をあしらった手づくりの限定御朱印を頒布。参拝者にも好評だ。

春にはお座敷で伝統芸能に親しむ会も始まり、11月1日(土)には売り上げの一部を修繕費に充てるチャリティ演芸会「芸の緒」も開催。幇間芸や講談が披露され、にぎやかな時間となった。次回は2月7日(土)を予定。

冬木弁天堂世話人の皆さん

11月の終わり、夜7時。灯りのともる寺務所を訪ねると、9人の世話人たちが集まり、1年の振り返りや正月準備について和気あいあいと意見を交わしていた。庭木の剪定、大掃除、七福神めぐりの幟立て、お守りづくりなど、大晦日まで続く準備を経て、元日から7日までは参拝者の対応でフル回転だ。

そんな中、裏手の空き地に建設予定のマンションの話題に。事業者から「敷地を買い上げるので、お堂をマンション内へ移さないか」という提案が舞い込み、世話人たちは突然の話に驚きつつも「どうすれば冬木弁天堂を、これからも地域で守っていけるか」と、賛否両論、議論を重ねているという。

町会の人々が見守り続ける冬木弁天堂。これからも地域とともに歴史を刻んでいく。

◆2月7日(土) 第二回冬木弁天堂 芸の緒◆

江戸文化に触れるお堂維持修繕チャリティイベント!商売繁盛、金運上昇、芸道、音楽、弁舌の神様、弁財天を祀る冬木弁天堂にて講談とお座敷芸が楽しめる。

【場所】冬木弁天堂/TEL.070-8460-0218(予約)/13:30開演

【料金】予約2,500円/当日3,000円/学生1,500円(要学生証提示)

【出演】神田桜子・神田陽乃丸(講談)、櫻川七太郎(幇間)


※この記事はタウン誌「深川」287号に掲載したものです。