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豊かな水辺の未来を体験!自動で動く「海床ロボット」

汐浜運河で9月28日(土)に開催された「水辺の大実験2024」(東陽・新砂地区運河ルネサンス協議会主催)に、都市型自動運転船「海床ロボット」が登場! 無人運転で水面の上を自立走行、自動着岸できる筏のような木造船で、来年開催される大阪・関西万博ではゴミ回収船として活躍することが決まっている。

ゆっくり静かに動く「海床ロボット」。乗り心地は良い

海床ロボットは、竹中工務店やIHI、炎重工、東京海洋大学など8つの企業・学校・団体の海床ロボットコンソーシアムによる共同プロジェクトで2020年に組織された。レストラン船、渡し船、防災船、ゴミ回収船など、さまざまな社会課題の解決や水辺利用の可能性の追求を目的に、製品化に向けた実証実験を重ねている。

汐浜運河では体験乗船会を開催。定員3人、計8回行なわれた試乗会は満員御礼の人気ぶり。実際に乗船してみると意外と安定感があり、3メートル四方の床の上の構造物には釘をいっさい使わない木工技術が取り入れられていた。

リモコンで海床を操作する

また、動力は2馬力の電気バッテリーで、とても静かでゆったりとした乗り心地が気持ち良い。ミニボートのため船舶免許も必要なく、操作はリモコンで行ない、床の下にある4つのモーターのバランスを変えながら、ドローンのように全方向に動けるうえ、360度回転することもできる。

気軽に利用できることから、レジャー船としての需要も高そうだ。深川の河川に海床ロボットをぷかぷか浮かべて、水上レストランやカフェを作ったら楽しそう! そんな水辺の未来はすぐそこまで来ている。


※この記事はタウン誌「深川」280号に掲載したものです。