門前仲町周辺で月1回、ゴミ拾い活動を行なっている民間のボランティア団体「深川海さくら」が、8月25日(日)に開催100回を迎えた。集合場所の富岡八幡宮には子どもから大人まで58人が集合。代表の長谷川泰治さん(長谷川萬治商店社長・49歳)は「当初は10〜20人ではじめた活動が、ここまで続けられるとは考えていなかったので大変うれしい」と笑顔をのぞかせた。
活動時間は10時〜11時。参加者は軍手、トング、ゴミ袋を受け取ると、汗がしたたるなか八幡宮周辺、永代通り、深川公園など、各々が好きな場所に散らばりゴミ拾いをスタート。10分ほど歩いた所で20リットルのゴミ袋があっという間に満杯に。タバコの吸い殻や飲み残しのペットボトル、弁当の空き箱が詰まったコンビニの袋など、大量のゴミに驚きつつ、ときどき木陰や公園で休息しながら40分ほどでゴミ拾いは終了した。
みんなで集めたゴミは可燃ゴミ約10キロ、不燃ゴミ約24キロ。なんといっても活動後の充実感と清々しさは格別だ。おもしろいゴミを持ち寄って披露する選手権なども開催され、肩の力を抜いた和やかなムードのため、一人でふらりと参加しても楽しいだろう。
「深川海さくら」は”誰もが楽しくマイペース”を合言葉に2016年3月からゴミ拾い活動を開始。未来の子どもたちのために、水辺のまち深川の自然環境改善を目指し、ゴミ拾いの他に越中島ビオトープの環境調査や改善活動も行なっている。
その原点は、神奈川県江の島のビーチクリーン活動「海さくら」で、タツノオトシゴが生息する海を取り戻そうと2005年に誕生。同団体の古澤代表と長谷川さんは友人関係で「海のゴミは川から、川のゴミは街から、街のゴミは人の心が作りだす」という古澤さんの言葉に共感したという。
「この活動には多くの人が関わりご縁を結ぶ場ともなっています。これからも未来の子どもたちのために活動を続けたい」と、長谷川さんは力強く語った。
今後の開催日は11月24日、12月22日(いずれも日曜日・予約不要)。富岡八幡宮横綱力士碑前に10時集合。越中島ビオトープ活動については、ホームページへ。
※この記事はタウン誌「深川」280号に掲載したものです。