タウン誌「深川」が運営する東京深川の地域情報サイト

富岡八幡宮が令和9年に400年大祭!客殿建設など記念事業もはじまる

富岡八幡宮が3年後の令和9年にご鎮座400年を迎える。同年8月15日には「御鎮座四百年記念大祭」を実施。日本一の大神輿と称される御本社一の宮神輿の渡御も行なわれる。

また、記念事業として新たに客殿を建設する他、本殿の耐震補強や銅板屋根の葺き替え工事、末社や神輿庫などの改修工事も行なう予定だ。

御鎮座400年記念事業の完成予想図

まずは2月中旬、客殿の建設地となる境内西側の樹木の移植・伐採や資料館の解体工事がはじまった。客殿は1階床面積約165坪で、地階付きの平屋建て。来年7月の完成を目指す。その後、本殿工事の期間中には、客殿を仮本殿として使用するという。

本殿工事が完了するのは令和8年11月頃で、客殿はその後、祭典やご祈祷の控室、会合なども行なえる恒久的な施設となる。

解体が決まった資料館

記念事業は400年大祭以降も続き、現在の社務所と婚儀殿を解体し、境内西側に新たに社務所を建設する計画もある。すべての工事が完了すれば、境内東にある七渡神社までが見渡せる広々とした境内が誕生するという。

総建築費は約27億円。うち7億円は企業や氏子からの募金や奉納金で賄う計画で、神社ではクラウドファンディングの他、屋根の葺き替えに使用する銅板を奉納してもらうなどして、広く協力を仰ぎたい考えだ。

丸山聡一宮司は「富岡八幡宮の次の100年を見据えた新生八幡様の出発となるよう、氏子崇敬者の皆さまと共に力を尽くしていきたいと思います。皆さまのご理解とご協力をお願いいたします」と、呼び掛けている。

富岡八幡宮は寛永4年(1627)に菅原道真の子孫・長盛法印が永代嶋とよばれた浮島に小さな祠を創始。江戸時代は永代寺(明治維新で廃寺)が神社を管理。広大な境内地を持つ江戸の名所としても知られ、『江戸名所百景』をはじめ数々の浮世絵にも描かれている。

富岡八幡宮 江東区富岡1-20-3 TEL.03-3642-1315【公式サイト


※この記事はタウン誌「深川」276号に掲載したものです。