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深川公園150周年を祝って、地元団体が梅の木を記念植樹

日本初の都市公園の一つとして、明治6年(1873)に誕生した深川公園150周年を祝い、「深川門前仲町景観まちづくりの会」が江東区に梅の木を寄贈。昨年(2023)の11月11日(土)に関係者が見守るなか、公園内で記念植樹が行なわれた。

同会は富岡地区の町会や商店街、富岡八幡宮、深川不動堂などで構成。富岡エリアの景観の保全と形成を目的として10年前から活動をはじめた。寄贈した梅の木は会員からの寄付金で購入、記念プレートも制作した。

150周年を祝う記念プレート

かつての深川公園は池を配した日本庭園のような佇まいで、時季には梅や桜の花が美しく咲いたという。また、渋沢栄一が揮毫した「歌仙桜の碑」や「戦没者死者忠魂碑」など、園内に建立された様々な石碑が深川公園の長い歴史を物語る。

同会の向井眞幸会長は「梅の木は現在の元号ともゆかりが深く、天平2年に大伴旅人が自宅に客人を招き詠んだ梅花の歌32首の中から″令和〟が誕生しました。この記念事業は150年という歩みと結びついているだけでなく、天平のおおらかさと不思議な縁を紡いでいます」と挨拶。

その後、向井会長、宇佐美芳衛前会長、山本香代子江東区議会議長の3人がスコップで幼木を丁寧に植えていくと、参列者からは拍手が湧き起った。

植樹後は、同会事務局長の龍澤潤さんを講師役に無料の記念講演会も開催。70人以上が集まる盛況ぶりで、参加者は深川公園の歴史について、熱心に耳を傾けていた。

植樹に参列した皆さん

※この記事はタウン誌「深川」275号に掲載したものです。