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めでたく100回を迎える、深川東京モダン館の「おきがる講座」

東洋大学で非常勤講師もつとめる龍澤さん

江東区の深川エリアの歴史が学べる、深川東京モダン館の「おきがる講座/サロン・ド・ふかがわ」が、8月25日(金)の開催で記念すべき100回目を迎える。第1回から講師をつとめる同館管理事務所・副所長の龍澤潤さん(50)は「これからも知られていない歴史を拾い上げ、粛々と続けていきたい」と語っている。

「おきがる講座」がはじまったのは2012年4月から。同館は観光拠点としてイベント開催や貸館事業などを行なっているが、当時はまだ知名度が低かったとか。そのため、人集めの目的も兼ね、日本史の近世・近現代が専門で学芸員でもある龍澤さんが、誰でも気軽に参加できる講座を開いたという。

深川東京モダン館

講座のテーマは多彩で、江戸から明治時代を中心に、様々な角度からまちの歴史を掘り下げる。2020年からはNHK大河ドラマでも話題になった渋沢栄一を取り上げ、穂積陳重や安田善次郎といった渋沢ゆかりの人々や事業を23回にわたってシリーズ化。参加者が定員30人を上回ることも珍しくなく、コロナ禍は人数制限のため1日2回に分けて講座を行なって対応したという。

現在は年に10〜11回、月末の金曜日14時〜15時30分に開催。7月28日は『深川区の区画整理事業と町名』、100回目の8月25日は『東京市社会局と深川区』を取り上げる。また、月初の火曜日には過去に取り上げたテーマのアンコール講座も行なっている。いずれも参加費500円(予約方法はHP参照)。

龍澤さんは「ネタ探しには苦労しますが、歴史をやっている者として昔の話だけで終わらず、今とつながるような話まで伝えていければ」と、意欲をみせた。

◎深川東京モダン館/江東区門前仲町1-19-15 TEL.03-5639-1776【公式サイト


※この記事はタウン誌「深川」272号に掲載したものです。

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