最近のウエディング事情が知りたくて、江東区亀戸にある結婚式場「アンフェリシオン」のブライダルフェアに参加。すると、結婚式が今と昔では大きく変わっていてビックリ! 親世代のみなさんにぜひ知ってほしい、今どきの結婚式ってどうなってるの?
4年連続口コミナンバーワン!
昨年の緊急事態宣言以降、大きな影響を受けているブライダル業界。「昨年は多くの方が結婚式を延期されました。料理の食材を準備する前であれば、以前より延期料金はいただいていないので、その後、多くの皆さんが結婚式を無事に挙げられました」と笑顔で話すのは、この道15年というウエディングプランナー堀江進行さん。これまで千組以上の結婚式に携わった大ベテランだ。
昭和59年に亀戸で東京平安閣としてオープンして以来、親子2代でこの結婚式場を利用したという人も少なくない。都内屈指の天井高10m以上の大聖堂チャペルがとくに人気で、結婚式場の口コミ情報サイトでは都内専門式場の費用満足度で4年連続1位に!
都内では招待客の平均数は63・5人、費用平均は約377万円だが、「アンフェリシオン」ではなんと260~280万円程でクオリティの高い結婚式が挙げられるという。ちなみにご祝儀の相場は友人3万円、親族5万円が平均で、20~30年前と大きな差はない。
招待客をおもてなし
今どきのウエディングはどんなことが重視されているのだろう?
「親御さんの世代と決定的に違うのは、主役は自分たちではなく、招待客にどう楽しんでもらうかという点です。余興は新郎新婦それぞれ1組くらいで、以前は人気だったキャンドルサービスも今はなく、フォトラウンドが主流です。各テーブルをまわって会話を楽しみながら写真を撮ったり、撮られたりというものです」。
キャンドル片手にゴンドラに乗った世代には、少々地味な気もするが、会場の装飾なども含めて結婚式に「ナチュラル感」を求めている人が多いという。
また、引出物はこれまでカタログギフトが主流だったが、ハガキを出し忘れる人が意外と多く、最近は減りつつある。高級タオルやグラス、皿などが引出物として人気を取り戻す一方、招待客がネットで引出物を選んでそのまま注文できるようなサービスも登場。引出物が軽くなって便利な反面、引出物の重さにこだわる親も多く、意見が分かれるところだ。
だが、どのカップルも特にこだわっているのは料理。「アンフェリシオン」では和・洋・中華のメニューを自由に組み合わせるフルセレクト方式で、人気は「フォアグラと国産牛フィレ肉のロッシーニ」。さらに、会場すべてにバーカウンターがあり、披露宴には珍しい生ビールやカクテル約70種類も味わえる。
「お料理に出身地の特産物を使ってほしいというご要望があったときは、料理長と相談を重ねメニューにすることができ、とても喜んでいただきました」と、うれしそうに話す堀江さんの姿が印象的だ。
ブライダル業界は戦国時代!
少子化が進み市場は狭まっているが、実は15年程前から都内の結婚式場は増加。ホテルも含めて都内には300軒以上もの会場があり、それ以外にもレストランウエディングなど選択肢は無数。また、結婚式を挙げない「なし婚」層も半数ほどいて、ブライダル業界はまさに戦国時代の状況だ。
「中には強引な方法で予約をさせる式場があるようで、業界全体のイメージダウンにつながってしまうのではと危惧しています。式場を決めるときは何軒かまわり、料金やサービスが自分たちの希望に沿ったものかどうか、ぜひ比較して決めてください」。
長年のキャリアで培ったきめ細やかな専門式場の技術と、一組一組と丁寧に向き合う接客で、たくさんの笑顔と感動の涙を見守ってきたという堀江さん。それを実現できたときが、一番の幸せだとも教えてくれた。
◎アンフェリシオン 江東区亀戸1-43-22 TEL.03-5836-5111 【公式サイトはコチラ】
毎日開催しているブライダルフェアでは相談会、チャペル・会場見学の他、婚礼料理の無料試食会(要予約)も行なっている。フェアの詳細・予約はHPへ。
※2021年タウン誌深川9-10月号(259号)に掲載した記事です。