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【屋号ものがたりVol.09】介護付有料老人ホーム『ローズ・ガーデン』

終の棲家にふさわしい快適なホーム

 かつて、材木業者が軒を連ねていた仙台堀川沿いの平野町に、介護付有料老人ホーム「ローズ・ガーデン」がオープンして20年。区内初の有料老人ホームとして話題を呼んだ。名前の由来は、明るく、優しいバラが咲いているようなホームを目指して名付けたという。オーナーは地元の元材木店で、現在は主に建具やサッシ工事を行う「加藤商店」の二代目・加藤英明さん。

 材木業の新木場移転を機に社屋の跡地にビジネスホテルを開業。平成13年には時代を見据えて、老人福祉事業のシルバーウェーブケア(株)を立ち上げ、2014年には「ローズ・ガーデン深川」も向かい側にオープンさせた。

2014年にオープンした「ローズ・ガーデン深川」

 「長年住み慣れた家族の近くで、安心して暮らせることから入居者の80%が深川エリアの方々です」とは館長兼統括責任者の池田義高さん。ホテル時代から加藤さんの片腕として勤め上げてきたが、老人福祉事業への転業に、とまどいはなかったと池田さんはいう。

 「ひとり一人に寄り添って、親身にお世話をさせていただくという点ではホテルのサービスと何ら変わりません。ただ、大きな違いはホームでは『看取り』があることです。そのため、入居者のご家族との信頼関係を何よりも大切にしています」。

ローズ・ガーデン館長の池田義高さん

 コロナ禍の中、家族との面会もままならない毎日が続いているが、家族と入居者の不安にも向き合い、ラインで動画や写真をこまめに送ることをはじめている。

 池田さんは「ウィズ・コロナの時代、入居者の方々が生き生きと過ごしていけるよう、スタッフと共にさらなる努力をしていきたい」と語っていた。

家庭的な温かさを感じる居室

シルバーウェーブケア(株)/介護付有料老人ホーム『ローズ・ガーデン』
江東区平野1-2-20 TEL.3643-2133


※この記事はタウン誌「深川」256号に掲載したものです。