東京都現代美術館前にある明治27年創業の『松葉鮨』。四代目(故)大山幸次さんから老舗の暖簾を受け継いだのは長男の隆弘さん(43歳)。
学校卒業後は父の背中を見ながら店の裏方として、毎日欠かさず市場に出向いて目利きの腕を磨き、仕入れや下ごしらえと、寿司職人の基本をみっちり学んできた。「代々続けてきたことを五代目として変わらず続けていくだけ」とは隆弘さん。
上木場という土地柄、かつてのお得意様は材木店が中心だったが、マンションが増えた現在は、お座敷にテーブル席があるため、小さなお子さん連れの若いママやパパも増えた。「いつものちょうだい」と、注文する可愛い常連さんも少なくないとか。
人気はにぎり8貫~12貫(1,100円~1,650円、小鉢・味噌汁付)で、ランチでも夜でも料金は同じ。特上は2,860円とかなりリーズナブル。目利きで仕入れた旬の魚を丁寧な仕事で提供する、隆弘さんの旨い寿司をゆっくり味わってみて。
◎木場『松葉鮨』(三好3)TEL.03-3641-0833
※この記事はタウン誌「深川」265号に掲載したものです。