深川発祥の地として400年以上の歴史ある深川神明宮(江東区森下1)の新宮司に、令和7年1月1日付で佐和橋義之さん(40)が就任。内野成浩前宮司の長女で妻の佳利菜さん(33)と二人三脚でお宮を守っていく。
佐和橋さんは生まれも育ちも江東区新大橋。地元の八名川小学校、深川第二中学校を卒業し、大学では日本語の歴史などを専門に学んだ後、塾業界に就職。
転機となったのは28歳のとき。神主となるため一念発起して國學院大學で4年間学び、富岡八幡宮や調布市にある布多天神社で修行を積んだ。
「もともと神輿や神社の厳かなお祭りが好きだったことが神主を目指したきっかけです。古文を書くことが得意なので、今は祝詞を書くときに役立てています」。ちなみに、佐和橋さんは大の盆踊り好きでもあり、地元の小学生たちに教えに行くこともあるとか。
妻の佳利菜さんと結婚したのは4年前。以来、自らの氏神様でもある深川神明宮で神主としてつとめてきた。
「これからも氏子の皆さんから誇りに思っていただけるよう、新しい住民からも愛され、安心してお参りしていただける神社として守っていきます。深川発祥からの歴史を次世代に伝えていきたい」と、決意を語る佐和橋さん。
一方、内野前宮司は「おかげさまで33年間! 宮司を務めさせていただきました。ありがとうございます。これからは若い二人を応援する立場で地域のお役に立てればと思っています」と語っている。
◎深川神明宮 江東区森下1-3-17 TEL.03-3631-5548【公式サイト】
※この記事はタウン誌「深川」281号に掲載したものです。