江東区にはさまざまな国から来た、異なる文化背景を持つ人々、約4万人の外国籍の区民が暮らしている。そんななか、多文化共生をテーマにした防災イベント「災害に備える炊き出し体験」が、1月25日(日)、西大島の総合区民センターで開催された。主催は同センターと、市民グループ「みんなで多文化交流 in 江東」。

災害時には、言葉の違いだけでなく、宗教や食文化への配慮も欠かせない。今回のイベントは、誰もが安心して食べられる炊き出し料理を実際に味わい、楽しみながら多文化共生と防災について考えようという試み。
用意されたメニューは、インドカレーと乾燥野菜のサラダ。高校生から大人までがボランティアとして参加し120人分を調理した。ベジタリアンにも対応できるよう、カレーには肉の代わりに長期間保存できる「仙台麩」を使用。サラダも乾燥野菜のみで、どちらも非常時を想定したメニューだ。
イベントに参加した約100人は10グループに分かれて着席。災害についての知恵や知識を話し合いながら、炊き出し料理を試食すると「おいしい」「スパイスが本格的」と好評だった。

初参加というインド出身のシャルバラさんは、「皆さんとおしゃべりできて楽しかった」と流暢な日本語で笑顔を見せる。
また、北砂在住の島野文枝さんは「近所に外国人が住んでいても、なかなか話す機会がなかった。今日は会話ができてよかった。次は友人を誘って参加したい」と話す。国籍や世代を越えた交流は、災害時に大きな力を発揮してくれるはずだ。
【みんなで多文化交流 in 江東/公式サイト】【総合区民センター/公式サイト】
※この記事はタウン誌「深川」288号に掲載したものです。


