江東区千田の川南商店街に、話題のシャッターアートが昨年11月末に完成した。
地域の伝統文化である「水かけ祭り」をテーマに、大きな神輿に向かって、勢いよく水を浴びせる迫力ある情景が描かれている。
制作したのは、芝浦工業大学(江東区豊洲)の地域デザイン研究室(志村秀明教授)の学生たち。2030年代半ばに豊洲から住吉まで延伸予定の地下鉄8号線まちづくりの一環として、学生たちがシャッターアートを提案。商店街通りが"美術館通り"の愛称で親しまれていることもあり「アートで商店街を盛り上げたい」という思いから計画がスタート。

このアイデアを後押ししたのが「(仮称)千石駅周辺地区まちづくり協議会」の副会長で、千田町会長の浅野静雄さん。商店街の店舗に協力を呼びかけ、創業78年の「靴とクリーニングのモリヤ」が三間間口のシャッターを提供。絵柄に「水かけ祭り」をリクエストしたのも浅野さんだとか。
8月から制作に着手した学生たちは、週2回ほど現地に通いながら約4か月かけて完成。「作業はもちろん楽しかったが、通りすがりの住民の方々が声をかけてくれ、交流が生まれたことが何よりうれしかった」と学生たちは振り返る。
シャッターを提供した「モリヤ」代表・森夫佐代さんも「多くの方が足を止めて写真を撮っていく。学生さんにとって貴重な実体験となったらうれしい」と目を細める。
地域の文化と若いエネルギーが出合って生まれた新たな商店街の顔。川南商店街を歩く楽しみが、またひとつ増えたね。
※この記事はタウン誌「深川」287号に掲載したものです。


