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エキサイティングな神輿体験! 外国人がわっしょいデビュー

外国人観光客に日本の伝統文化を体感してもらおうと、8月15日(金)富岡八幡宮の氏子町会・富岡一丁目「宮元」で神輿担ぎ体験が行なわれた。

参加したのはアメリカ、スイス、フィリピンから来日した4人。袢天に袖を通すのも、神輿を担ぐのも、全員が初めてのこと。担ぐ前には「揉み上げ」や「差し上げ」といった神輿の技の指導も受け、本番では威勢よく「わっしょい」の掛け声を響かせた。地元の人々と肩を並べた参加者の一人は「エキサイティング! 神輿は本当に重かった」と笑顔を見せ、神輿を最後まで担ぎ切った。

「わっしょい」の掛け声で神輿初体験

この企画を主催したのは、日本舞踊を中心に伝統文化の継承活動を行なう「深川おどり」と旅行会社JTB。観光庁の採択事業として実施された。

「一年を通して歌舞伎やお座敷遊びの体験を提供していますが、お神輿もぜひ担いでほしかった」と話すのは、深川おどりの宇佐美晴久さん。富岡八幡宮と神輿総代連合会の山﨑隆夫副幹事長と相談し、山﨑さんの地元・富岡一丁目町会の神輿を担ぐ機会が実現した。

「神輿を担ぐことで、日本の魅力をさらに知ってもらいたい。そして、伝統文化とともに、昔の人々の思いも伝えていきたい」と宇佐美さんは力を込めた。真夏の深川に、国境を越えた担ぎ手たちの笑顔と熱気があふれていた。

参加した外国人を囲んで。山﨑隆夫総代(右から2番目)と宇佐美晴久さん、深川おどりの皆さん

※この記事はタウン誌「深川」285号に掲載したものです。