今年7月に創業100周年を迎える(株)ヤマタネ(本社・江東区越中島)が、3月20日(祝)に「ヤマタネさくらまつり」を開催。桜の開花は間に合わなかったが、初めてとなるイベントには親子連れを中心に多くの人が訪れた。
このイベントは地域の人々に感謝を伝えたいと、社員がチームを結成して企画した。大横川の越中島橋たもとにある本社敷地内の会場では、子どもを対象にした餅つき大会、倉庫で使用するフォークリフトやトラックとの撮影会、同社のお米を使ったおにぎりや米粉クレープのキッチンカー販売などが行なわれ、いずれも行列ができるほどの盛況ぶり。
また、5階建ての倉庫屋上からの見学会も実施。大横川や大島川西支川の両岸に広がる町並みや、それとは対照的に隅田川の広々とした水辺空間などが見渡せ、参加者は時折スマートフォンで撮影するなどして絶景を満喫した。
同社は大正13年(1924)、創業者の山﨑種二が深川佐賀町で廻米問屋を開業したのがはじまりで、現在はお米の卸売販売、倉庫業など幅広く展開。ヤマタネ(旧辰巳倉庫株式会社)が越中島で倉庫の営業を始めたのは昭和31年からで、約1万坪に本社ビルの他、倉庫15棟が建っている。
昭和31年当初からある倉庫を目にした参加者は「昭和に戻ったような気分」「こんなに古い倉庫があるとは知らなかった」と、驚く人も。同社広報担当者は「イベントを通して当社のことを知っていただけたらうれしい」と話していた。
◎株式会社ヤマタネ 江東区越中島1-2-21【公式サイト】
※この記事はタウン誌「深川」277号に掲載したものです。