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3年ぶりに深川から平泉へ、富岡八幡宮の神饌田で「御田植祭」

5月22日(日)、岩手県平泉町の花立地内にある富岡八幡宮神饌田で「御田植祭」が行なわれた。神饌田とは神様に捧げるお米をつくる水田のことで、2019年から奉納米を栽培している。

同神社では新型コロナの影響で、一昨年から出席を見送ってきたが、今年は3年ぶりに丸山聡一宮司をはじめ神輿総代連合会の高橋富雄さんら7人が参列。平泉町の青木幸保町長や平泉総社神輿会の関係者らとともに、秋の豊かな実りを祈った。

参列した関係者の皆さん

「お田植の儀」では、丸山宮司が作詞をした『御田植歌(稲刈り歌)』をはじめて奉奏。白袢天にアヤメをあしらったすげ笠姿の5人が、広さ約8アールの神饌田で品種ひとめぼれの苗を手植えした。

丸山宮司は「コロナ禍の2年間は、平泉町にある4つの神社の神職の皆さんがご奉仕くださいました。そのことに感謝するとともに、いずれは深川から人を募り、皆さんで田植や収穫を楽しめるよう発展できればうれしい」と語った。

白袢纏姿で「ひとめぼれ」を手植え

同神社と平泉の交流は、1995年に平泉町が開催した「甦れ黄金・神輿」において、神輿総代連合会が水掛神輿の担ぎ方の指導をしたのがきっかけ。

また、2012年8月に行なわれた東日本大震災早期復興祈願「深川八幡祭り」には平泉神輿も参加。鳥居前の御観覧席で天皇皇后両陛下(現・上皇上皇后両陛下)が神輿渡御をご覧になった。

秋に収穫した奉納米は11月の新嘗祭に供えられる。


※この記事はタウン誌「深川」266号に掲載したものです。